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JMIP受審の体制を整える

最終更新:2026年7月

外国人患者受入れ体制の整備に活用が考えられる国の補助金と、
JMIP受審に向けた体制整備の進め方をまとめました。
拠点的な医療機関の担当者・JMIP受審を検討中の医療機関の方はご確認ください。

令和8年度 国の補助金を活用した外国人患者受入れ体制整備支援

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項目 内容
事業名 医療通訳者、外国人患者受入れ医療コーディネーター配置等支援事業
実施団体 一般財団法人 日本医療教育財団
事業の目的 拠点的な医療機関における多言語対応体制の確保・強化、院内外での外国人患者対応体制の構築支援
対象機関 拠点的な医療機関(「外国人患者を受け入れる拠点的な医療機関の選出及び受入体制に係る情報の取りまとめについて(依頼)」(平成31年3月26日付け医政総発0326第3号、観参発800号)に基づき選出された医療機関)
補助対象経費 医療通訳者・コーディネーターの人件費の一部
応募期限 2026年7月31日(金)
申請・問合せ先 一般財団法人 日本医療教育財団 事務局 jigyo@jme.or.jp

対象についての注記

本補助金の応募対象は「拠点的な医療機関」に限られます。
自院が対象かどうかは、公募要領または実施団体(日本医療教育財団)にお問い合わせください。

JMIP必須評価項目と体制整備手段の対応表

JMIPの必須評価項目(5分類・12大項目)ごとに、活用することが考えられる補助金・支援手段のカテゴリを整理しました。
受審に向けた体制整備の道筋として参考にしてください。

体制整備は一度に完成させる必要はありません。まず最低限の形を整え、受審・認証後に継続的に水準を上げていくことが重要です。
「優先着手」の項目から取り組み、段階的に「並行整備」「特性に応じて整備」へと進めてください。

優先度

「優先着手 → 並行整備 → 特性に応じて整備」の順で段階的に取り組むことを推奨します。

優先着手
受審に向けた体制整備の土台となる項目。まずここから着手する。
並行整備
認証取得に必要な項目。「優先着手」の整備と並行して、または後続して取り組む。
特性に応じて整備
認証取得に必要な項目。自院の患者層・地域特性に応じて整備内容を検討する。
対応するリスク(JME分類)
未収金リスク
医療費の未払い・支払方法未整備に起因するリスク。概算費用通知・支払明示・キャッシュレス対応等で対策。
ミスコミュニケーションリスク
言語・通訳・説明文書の不備による医療事故等のリスク。通訳体制・言語対応履歴・多言語文書整備で対策。
認識の違いによるトラブル
文化・宗教・習慣の相違に起因するトラブルリスク。食事対応・宗教配慮・スタッフ研修で対策。
安全管理リスク
外国人患者に係る医療安全・緊急時対応・災害対応のリスク。医療安全委員会での議論・避難訓練で対策。
複合
複数リスク領域にまたがる項目。組織体制・研修・満足度向上等で対策。
1

受入れ対応

多言語ホームページの整備(診療科・診療時間・支払方法・連絡先・アクセス等)

優先着手

整備内容の例

  • 外国語版HP開設・更新(英語必須、その他地域特性に応じた言語)
  • 日本語版との整合性を保つ更新管理の仕組みを整備
  • Google翻訳等自動翻訳の導入も可(誤訳チェック・更新管理は必要)

【その他支援手段】

多言語翻訳支援ツール 多言語WEBコンテンツ制作
対応するリスク(JME分類)
ミスコミュニケーションリスク

受付時の外国語対応マニュアルおよび必要情報収集体制の整備

優先着手

整備内容の例

  • 外国語受付マニュアルの作成(通訳依頼手順・ツール使用方法を明記)
  • 収集項目:国籍・母語・対応可能言語・滞在状況・緊急連絡先・保険の有無
  • 各部署へのスムーズな情報共有方法を記録様式に組み込む

【その他支援手段】

遠隔通訳サービス(電話・映像) 多言語問診票・会話集
対応するリスク(JME分類)
ミスコミュニケーションリスク

院内各部門(事務・診療・看護・検査・薬剤)の外国語対応マニュアル整備(診療時間外含む)

優先着手

整備内容の例

  • 部門ごとの受入れ手順・言語対応方法をマニュアル化
  • 診療時間外の対応フローを明記し全スタッフに周知
  • 会話集・指差しシートの配備

【その他支援手段】

遠隔通訳サービス(電話・映像) 多言語コミュニケーションツール
対応するリスク(JME分類)
ミスコミュニケーションリスク

診察時の外国語マニュアルおよび多言語問診票の整備

優先着手

整備内容の例

  • 多言語問診票の作成・運用(厚生労働省【外国人向け多言語説明資料】も活用可)
  • 診察時通訳手順の明文化・カルテへの言語対応履歴記録

【その他支援手段】

遠隔通訳サービス(電話・映像) 多言語翻訳支援ツール 外国人患者向け多言語説明資料(厚生労働省)
対応するリスク(JME分類)
ミスコミュニケーションリスク

概算費用の事前通知・多言語請求書の整備

優先着手

整備内容の例

  • 概算費用通知フォーマットの準備(厚労省多言語説明資料から活用可)
  • 金額内訳・概算と実費の差異がある旨を外国語で記載
  • 外国語版請求書の発行フローを整備

【その他支援手段】

多言語翻訳支援ツール 遠隔通訳サービス(精算時対応) 外国人患者向け多言語説明資料(厚生労働省)
対応するリスク(JME分類)
未収金リスク

支払方法の明示・未収金発生防止体制の整備

優先着手

整備内容の例

  • キャッシュレス決済(まずクレジットカードから)の導入・窓口表示
  • 海外保険・相談対応できる担当者または部署を案内できる体制
  • 未収金記録台帳(患者情報・日時・金額・後追い記録)の整備
  • 未収金防止策の定期議論・議事録管理

【その他支援手段】

多言語翻訳支援ツール 遠隔通訳サービス(相談対応)
対応するリスク(JME分類)
未収金リスク
2

患者サービス

通訳サービス提供マニュアル・記録体制の整備

優先着手

整備内容の例

  • 場面ごとに通訳手段を選定する基準をマニュアルに明記
  • 通訳実施記録(患者情報・言語・日時・通訳者)の管理体制
  • 通訳適正性の評価(患者・医療従事者双方のアンケート)実施

【その他支援手段】

遠隔通訳サービス(電話・映像)
対応するリスク(JME分類)
ミスコミュニケーションリスク

通訳者の質確保・医療機関と通訳者間のリスク共有

優先着手

整備内容の例

  • 通訳者の資格・通訳歴・採用条件等を書面で確認
  • 個人情報保護・通訳過誤時の責任範囲を書面で共有
  • 家族通訳時のリスク(過誤・情報漏洩・倫理問題)を患者に書面で通知

【活用することが考えられる補助金】

医療通訳者、外国人患者受入れ医療コーディネーター配置等支援事業

【その他支援手段】

遠隔通訳サービス(電話・映像)
対応するリスク(JME分類)
ミスコミュニケーションリスク

言語対応の履歴記録

優先着手

整備内容の例

  • 診療・看護・薬剤各部門でカルテ等に言語対応方法の履歴を記録
  • 遠隔通訳サービスの利用ログを記録管理に活用

【その他支援手段】

遠隔通訳サービスの利用ログ活用
対応するリスク(JME分類)
ミスコミュニケーションリスク

診療関連文書の多言語化(同意書・説明書・問診票等)

優先着手

整備内容の例

  • 翻訳シーンごとに対応先を選定する基準をマニュアルに明記
  • 翻訳実績記録(患者情報・言語・日時・翻訳対応者)の管理
  • 厚労省多言語説明資料(13言語対応)の活用

【その他支援手段】

多言語翻訳支援ツール 外国人患者向け多言語説明資料(厚生労働省)
対応するリスク(JME分類)
ミスコミュニケーションリスク

外国語→日本語の翻訳体制整備

並行整備

整備内容の例

  • 外国語書類(海外からの紹介状等)の日本語翻訳依頼フローの明文化
  • 翻訳実績記録の管理

【活用することが考えられる補助金】

医療通訳者、外国人患者受入れ医療コーディネーター配置等支援事業

【その他支援手段】

多言語翻訳支援ツール
対応するリスク(JME分類)
ミスコミュニケーションリスク

院内案内図・案内表示の多言語化(危険区域表示含む)

並行整備

整備内容の例

  • 各階フロア案内図・窓口・病棟・感染症掲示等を外国語で表記(英語必須)
  • 危険区域(放射線管理区域・汚物室等)の外国語表示
  • 非常口案内(ピクトサイン)・避難経路図の多言語化

【その他支援手段】

多言語翻訳支援ツール 多言語サイン制作(印刷・掲示)
対応するリスク(JME分類)
ミスコミュニケーションリスク

入院案内・院内設備説明の多言語化およびコミュニケーションツールの整備

並行整備

整備内容の例

  • 多言語入院案内の整備(プライバシー・衛生・安全に係る設備説明含む)
  • 各部門向け会話集・指差しシートの作成・配布・定期更新

【その他支援手段】

多言語翻訳支援ツール 多言語コミュニケーション支援アプリ
対応するリスク(JME分類)
ミスコミュニケーションリスク

宗教・習慣に配慮した食事対応方針と多言語献立表の整備

特性に応じて整備

整備内容の例

  • 献立表・食材表の多言語化
  • 宗教・習慣等の食事要望への対応可能範囲を早期に説明し了承を得る
  • 栄養指導における言語対応方法をマニュアルに記載

【その他支援手段】

多言語翻訳支援ツール
対応するリスク(JME分類)
認識の違いによるトラブル
3

医療提供の運営

担当医療スタッフの外国語紹介・診療内容説明の言語対応

優先着手

整備内容の例

  • 名札への外国語(氏名・職種)表記
  • 診察結果・検査結果・治療内容の外国語説明(文書または通訳利用)
  • 説明の言語対応履歴をカルテ等に記録
  • 宗教・習慣・生命観の相違に基づく診療上の要望への配慮と記録

【その他支援手段】

遠隔通訳サービス(電話・映像) 多言語翻訳支援ツール
対応するリスク(JME分類)
ミスコミュニケーションリスク

入退院支援・転院調整・退院時書類の外国語対応

並行整備

整備内容の例

  • 入退院支援における言語対応方法をマニュアルに記載
  • 入院時に宗教・習慣等の要望を収集し関連部署に情報共有
  • 診療情報提供書・退院療養計画書等の外国語提供体制
  • 周辺医療施設の外国語対応可否情報の把握

【その他支援手段】

遠隔通訳サービス 多言語翻訳支援ツール
対応するリスク(JME分類)
ミスコミュニケーションリスク

治療内容・検査内容の外国語説明と多言語同意書の整備

優先着手

整備内容の例

  • 同意書取得が必要な治療・検査は外国語版説明文書・同意書を利用
  • 同意書の言語対応履歴をカルテ等に記録
  • ICにおける通訳手順の明文化

【その他支援手段】

遠隔通訳サービス 多言語翻訳支援ツール 外国人患者向け多言語説明資料(厚生労働省)
対応するリスク(JME分類)
ミスコミュニケーションリスク
4

組織体制と管理

外国人患者来院状況・地域動向の把握と受入れ方針の院内共有

優先着手

整備内容の例

  • 外来・入院別、国籍別・言語別・滞在状況別の来院実績を継続的に収集
  • 周辺地域の在留・訪日外国人の数・動向を把握
  • 来院状況・地域動向に基づく受入れ方針を決定し院内全体で共有

【その他支援手段】

(内部運用の整備が中心)
対応するリスク(JME分類)
複合

外国人患者受入れ担当者・担当部署の設置と院外問い合わせ対応体制

優先着手

整備内容の例

  • 担当者(コーディネーター等)の設置・役割・業務内容をマニュアルに明記
  • 組織図・院内通達で全スタッフへ周知
  • 院外問い合わせ(電話・メール等)の対応フロー・履歴記録の整備

【活用することが考えられる補助金】

医療通訳者、外国人患者受入れ医療コーディネーター配置等支援事業
対応するリスク(JME分類)
複合

外国人患者受入れに関する定期的な委員会・議論の場の設置

並行整備

整備内容の例

  • 委員会規程の策定(開催目的・頻度・出席者を明記)
  • 継続的な開催・議事録(内容・日時・参加者)の管理
  • 受入れ方針・体制整備の課題を議論する仕組みの構築

【その他支援手段】

(内部運用の整備が中心)
対応するリスク(JME分類)
複合

外国人患者の医療安全に関する委員会での議論と対応策の整備

並行整備

整備内容の例

  • 医療安全管理委員会への外国人患者対応担当者の参加を規程化
  • 外国人患者における医療安全上のリスク抽出・対応策の議論と議事録管理
  • 医療安全管理マニュアルへの外国人患者対応の反映
  • 医療事故・訴訟発生時の連携フローを明記

【その他支援手段】

遠隔通訳サービス(エラー防止)
対応するリスク(JME分類)
安全管理リスク

緊急連絡先の収集・災害発生時の外国人患者対応体制

並行整備

整備内容の例

  • 緊急連絡先(母語・対応可能言語・続柄等)の収集・カルテ記録
  • 外国語での避難誘導マニュアル・案内表示(ピクトサイン・避難経路図)の整備
  • 外国人患者を想定した避難訓練の実施

【その他支援手段】

多言語翻訳支援ツール(案内表示・避難経路図)
対応するリスク(JME分類)
安全管理リスク
5

改善に向けた取り組み

院外研修への参加と院内全体での情報共有

並行整備

整備内容の例

  • 院外研修・セミナーへの参加(報告書・議事録で日時・参加者・内容を管理)
  • 収集した情報を一部関係者にとどまらず院内全体で共有する体制

【その他支援手段】

関連セミナーへの参加
対応するリスク(JME分類)
複合

全職種向け外国人患者対応研修の定期実施と新入職員研修への組み込み

並行整備

整備内容の例

  • 外国人患者への対応・コミュニケーションの質向上に関する院内研修の年間計画・実施
  • 新入職員研修プログラムへの外国人患者対応ノウハウ・院内体制の組み込み
  • 開催記録(日時・参加者・内容)の管理

【その他支援手段】

(内部運用の整備が中心)
対応するリスク(JME分類)
複合

患者・スタッフからの意見収集と改善への反映

特性に応じて整備

整備内容の例

  • 多言語患者満足度アンケートの設計・実施(回答内容の翻訳・記録・集計)
  • 院内スタッフから各部署のアンケート・面談等で意見収集
  • 収集意見を関連部門に共有・改善策を検討する仕組みの構築

【その他支援手段】

多言語翻訳支援ツール(アンケート多言語化)
対応するリスク(JME分類)
複合

(※)「医療通訳者、外国人患者受入れ医療コーディネーター配置等支援事業」の詳細については、日本医療教育財団のHPをご確認ください。
https://www.jme.or.jp/news/260610_1.html

表形式のロードマップ対応表をご覧になりたい方は、下記よりExcelファイルをダウンロードしてください

JMIPロードマップ対応表をダウンロード(xlsx)ダウンロードされます

JMIPの評価項目の詳細・最新情報は、一般財団法人 日本医療教育財団の公式情報をご確認ください。
JMIP公式サイト:https://jmip.jme.or.jp/

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