総合トップ 第1回 外国人患者に対する言語サポートの種類と使い分け・活用例の紹介<資料配布・録画視聴用>

第1回 外国人患者に対する言語サポートの種類と使い分け・活用例の紹介<資料配布・録画視聴用>

セミナーにお申込みいただき、ありがとうございます。


当日の資料は以下よりダウンロードいただけます。

 

【動画視聴にあたってのご注意事項】
セミナー開催(2022/10/26)時点での情報であることをご理解の上、ご活用をお願い致します。

 

Q&A

当日、チャットで展開された質問に対する阪大病院 山崎先生からのテキストでのご回答になります。
※成田赤十字病院 浅香先生については、当日口頭でご回答いただきました。
 山崎先生についても口頭でも補足していただいておりますので、動画も併せてご確認ください。

病院手配の通訳は、年間何件ぐらい、どういう状況で実施されていますか?
年間 200件強です。
外部委託の件数についての質問です。費用・日程調整など大変で質問させていただきました。
言語のバランスにもよるのですが、外部委託は10件/月程度です。 ①IC(術前、術後、化学療法など)は日程がわかるものに関しては一週間まえをめどに外部委託の遠隔医療通訳へ日程調整(どちらかというと通訳者の調整)、内容に関しての情報共有させていただきてます。 ②ウォークインなど予約外の場合はその場で遠隔医療通訳へ直接連絡することで対応してます。
実際に払っていただいた額は、年間どのくらいですか?
計算上ですが、50-60万円です。
救急外来などへの電話の外国人からの問い合わせなど、何か工夫をされていますか?
大学病院の特徴で救急外来への連絡はほぼありません。通常の電話問い合わせに関しては基本国際医療センターで対応してます。
通訳が通じているかどうか、言いたい事がちゃんと伝わっているか、どの様に判断されていますか?特に、家族が通訳する場合について、ご教示ください。
これは難しい問題です。英語であればある程度サポートできるのですが、希少言語に関しては判断は表情でするしかないような状況です。なのでやはり重要な場面は、医療通訳が求められると考えます。
通訳が正確かどうかのリアルタイムのチェック方法として、医師が話したことを、外国人患者さんにもう一度、その場で繰り返して言ってもらう、などのことは常時行っていらっしゃいますか?
あまりされていないと思います。診療時間的(一つの発言が医師→医療通訳→患者→医療通訳となり)にも難しいというのが原因としてあるかもしれません。
患者自身が手配する通訳のリスク同意書についてご質問です。 こちらの同意書は家族通訳や知人通訳、自身で手配した派遣通訳などを利用する全ての患者さんから同意書を取得されているのでしょうか。
はい。基本すべて取得するようにしております。
通訳費としての病院の予算は年間いくらぐらいでしょうか。
100万円~200万円を想定してます、現在は大阪府の医療通訳サービスが無料でできているので助かっております。登録すれば薬局さんも無料で利用できるので院外処方の場合でも対応可能となってます。
多言語遠隔医療通訳サービスの案内について(大阪府)
阪大病院では、保険制度がまだ医療通訳をサポートしていないので受益者負担の考え方から1時間3000円程度の負担をお願いしてます。(足りない部分は病院が負担しております)患者さんの経済面から支払いが難しくなることが今後予想されるところではありますが、現時点では丁寧な説明をすると理解していただけることが多いです。
「やさしい日本語」については、英語の話せない職員が積極的に学ばないといけない印象でしたが、実は医師も学ぶことが重要ではないかと、浅香先生のお話を聞いて感じました。医師であるお二方の先生、いかがお考えでしょうか。
その通りです。外国人、日本人にかかわらず【やさしい日本語】を使って医療をすることが肝要と思っています。